【小説】機動戦士ガンダム00S 特設ページ

ここは二次創作小説『機動戦士ガンダム00S(ダブルオーセラフィム)』の紹介や各話へのリンク等を設置した特設ページです。
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【機動戦士ガンダム00S 各話リンク集】

第一話/崩れ堕ちる平和

第二話/すれ違う意思

第三話/自らの正義

第四話/脅威なる策士(次回更新日未定)



【機動戦士ガンダム00S キャラクター設定集】

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【小説】機動戦士ガンダム00S 第一話

  機動戦士ガンダム00S(ダブルオー・セラフィム


 ――西暦2307年。
 未だ争いを繰り返し続ける混迷した世界――そんな世界の一部に存在している国、日本。その日本は、今や『経済特区』として『ユニオン』と呼ばれる国家勢力の傘下にあった。
 世界には、主に三つの勢力が存在している。
 ひとつは『Advanced European Union』――略して『AEU』と呼ばれる、ヨーロッパを中心とした連合国家群。勢力下にはアフリカ等の国々があり、保有する軌道エレベーターの建設もそのアフリカにて行っている。
 次に『人類革新連盟』――通称『人革連』。中国、ロシアの旧共産圏、インドなどを中心とした連合国家群である。ユーラシア大陸の国々から形成され、ユニオンに次いで軌道エレベーターの実用化に成功し、ユニオンと肩を並べている。
 そして――『ユニオン』。世界でもっとも早く軌道エレベーターの実用化を成し遂げ、以後急速な発展を遂げた勢力だ。日本以外にも、アメリカ州オセアニアの国々によって構成されている。
 世界に存在しているその三大勢力はそれぞれ『軌道エレベーター』と呼ばれる新たなエネルギー源を保有している。失われた化石燃料の代わりとなる、太陽光エネルギーを利用した発電プラントを供え持つこの施設を所有するこれら三つの勢力こそが、この世界を支配する存在とも言えた。


 物語は、それら勢力のひとつ――『ユニオン』にある、『経済特区』日本に在住していた、一人の少女の視点から始まる――。




  第一話/崩れ堕ちる平和


「あーっ、またバカップルがいちゃいちゃしてるーっ!」


 少女、杏莉《アンリ》・フレデリカはイライラしていた。
 今年で十七歳になる彼女の容姿は、お世辞抜きでも十分なくらいに美しく、問題なく歳相応の外見を有している事は、誰が言わずとも彼女自身だって理解出来ている事だ。長い黒髪に可愛らしいミニスカートが特徴のごく普通な……いや、こんな可愛い女の子なんてそうそういないと自分に言い聞かせる程度には普通ではない、そんな少女が――
 怒っていた。
 問答無用にキレていたのである。
「なーによそれ目の前でいちゃつかれると目が疲れちゃうんだけど! ねえ、聴いてるのかなクロスロード君っ!」
「……えっと、フレデリカさん。別に僕はいちゃいちゃだとか、そんなつもりは一切ない……と、思っているんだけど……ねえ、ルイス?」
「えー? うーん、別に良いじゃん。っていうか、杏莉ってばもしかしてヤキモチ焼いてたりして?」
「な……な――ッ!?」
 もう一度言っておくと、杏莉・フレデリカは十七歳である。
 十七歳と言えば、彼女の目の前で食事をしている学友の沙慈《さじ》・クロスロードとルイス・ハレヴィのように、そうやって昼食を一緒に仲良く食べたりする相手がいたりしてもまったくおかしくはない――と言うかいるほうが自然だと言うものだが、杏莉にとって、そんな男性は一人もいなかった。いや、たまに沙慈と食べる事があったりするかもしれないが、それはただの友人としての付き合いって奴で――
 ようするに、杏莉には恋人がいないのである。
 この容姿なら、まず間違いなく男が近寄ってくるだろうと思えるのに――だ。
「べっ……別に羨ましいとかあたしも彼氏欲しいーっ! とか思ってるわけじゃないもん! なんていうかね、こう……目の前でいちゃつかれるのがムカついたって言うか、うん、それだけなんだけど!」
「それがヤキモチって言うんじゃないの? ねえ、合ってるよね、沙慈?」
「……うーん、多分……日本語としては、合ってるんじゃないかな……」
「ぬぁあああ! なーによクロスロード君まで! そんなにあたしに彼氏がいない事がおかしいのっ! 笑いたければ笑いなさいこのバカップル、言っとくけど外見だけならルイスにだって負けない自身はあるんだから!」
 言いながら、杏莉は半ば無理やりに隣のテーブルの椅子を引っ張って二人の座っているテーブルの横にくっつけると、どすん、と勢い良く腰掛けた。ふんっ、と鼻を鳴らしながら、両腕を胸の前で組んでいる。そんな姿を見て、ルイスはニヤリとした。
「ふぅん。まー、確かに杏莉はカワイイけど――ほら、その腕。どけてみたら?」
「……う」
「うーん、そうだよねー。いくら可愛くても胸が無いんじゃあ、話にならないんじゃない?」
「な、無いだとー! 失礼な、一応これでも少しは……」
 ルイスの挑発地味な言葉に激昂してしまった杏莉が、立ち上がり、胸を隠していたはずの両手を挙げて反抗した。それに気付いたのか、杏莉は言葉を失いながら、しゅんとなって椅子に座り直す。
「こういうのをなんて言うんだっけ、沙慈。えーっと、洗濯……ばさみ?」
「それを言うなら洗濯板だよ、ルイス」
「うわぁあああん、クロスロード君まで胸の事言うーっ! セクハラだよぉーっ!」
「えっ? あ、ごめん……そんなつもりは……」
 本当に悪気はなかったのだろう、慌てた様子で杏莉を宥めようとする沙慈。そんな光景を、さも楽しそうに眺めるルイス。
 杏莉は嘆きながらルイスの胸元を見る。ルイスだって小さければ何も言えないはずだ。言い返してやりたい――と思う杏莉だが、しかし、現実は無情にも杏莉を貶める。
「……ずるい、ずるいよ。なんでルイスだけにあってあたしは無いの。なんでルイスにだけ彼氏がいてあたしにはいないの。不公平だ、理不尽だ、こんなのないよぉ……」
 言いながら自己嫌悪に陥った杏莉は、テーブルにだらしなくもたれた。
「ちょ、ちょっとやり過ぎだよ、ルイス……」
「え? あ、ごめんね杏莉」
「謝ったってあたしの胸が大きくなるわけじゃないもん……」
(うわ、重症だなぁ……)
 先程まであんなに明るかった杏莉が落ち込む一方な光景を眺めながら、沙慈は心の声でそう呟いた。
「そう言えば、フレデリカさんの専攻って宇宙工学じゃないよね? 今まで聴いた事なかったけど、良ければ教えてもらえないかな」
「え? ……うん、戦術学科だけど。それがどうしたの?」
 沙慈は咄嗟に話題をズラそうと思い口にしただけだった――が、あまりにイメージに合わない学科の名称に、しばらく唖然としてしまった。
「……あ、いや……その、ちょっと気になっただけだったんだけど――驚いたよ。まさかフレデリカさんみたいな子が戦術学科だなんて」
「一部じゃ有名よ? 知らなかったの、沙慈?」途中、口を開いたのはルイスだった。「確か、お父様がユニオン所属の指揮官なのよね?」
「うん、そうだよ。ま、別に両親がどうだとか、そんな事は関係ないんだけどね――あたしが純粋に、学びたいと思って学んでるだけだから」
「戦術学科――か。いずれはユニオンの兵士に?」
「ううん。別に、そこまでは考えてないよ。ただ、楽しいから――かな」
「楽しい……?」
「あはは、ヘンかな……やっぱり。女の子が戦術学だなんて、おかしいよね」
「おかしくはないと思うけれど……普通ではない、とは思う……かな。上手く言えないけど――僕は宇宙工学だし、ルイスもそうだから、なんていうか……戦術学みたいな、戦争にしか使えないようなものを学ぶのが楽しい、っていうのはちょっと解らない。……気に障ったなら、ごめん。謝るよ」
「ううん、それが――『普通』なんだよ、きっと。よく言われるし、気にしてないから、クロスロード君もそんなに気にしないでよ」
 普通ではない――そう言われる事は今まで何度もあった。男が寄らないのも、だからかも知れない。でも、杏莉は今まで自分を普通ではないと思った事はなかった。それが全てだったし、間違っていないと思っていた。今でもそう思っている。だが、杏莉はこうやって友人に面と向かって言われる度、たまに思うのだ。本当に自分は普通なのか――と。
「でも杏莉ってば成績は凄いんだよ。各学科の成績順位を比べても、かなり上の方なんじゃない?」
「え――フ、フレデリカさんってそんなに頭良かったの?」
「……なんだか、今あたしはものすごいショックを受けたよ」


  ◆


 沙慈・クロスロードルイス・ハレヴィの二人と別れた杏莉・フレデリカは、一人、学科のある施設へと歩みを進めていた。
 カフェテラスにて沙慈に言われた言葉――いつもはあまり気にしない杏莉だったが、何故か今回ばかりはそれが脳裏から離れない。
「戦争にしか使えないもの――か。まあ……そうなんだろうけど、ね」
 そもそも、戦術学科と言うのは、文字通り戦闘行動における戦術そのものを学ぶ学科だ。どう贔屓目にみても、それは単なる戦争行為の肯定であり、それを学ぶと言う事は、自身もいずれは戦争に加担すると言う意思表明にも取れてしまう。
 確かに初めは父親の影響だった。だが、学んでいるうちに――自分から学ぼうとする姿勢が生まれてきた。純粋に楽しい、と思えたのだ。元々何かを学ぶ事が好きだったわけではないし、それまでの杏莉だって、今ほど成績優秀だったわけではない。戦術学科に入り、学ぶようになってから――杏莉・フレデリカの世界が変わったと言ってもいい。
 だが、別に戦争が好きだなんて事はない。それは話が飛躍しすぎだと言える。もし、沙慈にそう言う意味で言われたのなら、さすがの杏莉だって全力で否定するだろう。あくまで戦術学を学ぶ事が楽しい――それだけなのだ。戦争にしか使わない、それはまさしくその通りかもしれない。しかし、それは決して戦争の為だけの知識ではない。使う場所は戦争だろうが、知識として、それはまったく無駄ではないからだ。
 部下を従える指揮官を想像すれば解りやすいが、戦術学を学ぶ者というのは、基本的に将来は兵士、そして指揮官となる。指揮官とは兵士を従える――いわばリーダー的存在だ。故に、部下を従え、動かす手段を知らねばならない。指揮をする、と言うのはつまりそういう事だ。戦術学とは、言い換えれば、どれだけ人を使い、動かせるか――そういったスキルを高める学業でもあるのだ。
 杏莉としては、その部分こそが、自分が最も楽しいと思える部分だった。
 だからこそ、この学科で学ぶ事は戦争に使うものだけじゃない――そう、今では言い切る事ができる。
 けれど、何故か――沙慈・クロスロードに言われたあの言葉が、どうしても頭から離れない。
 戦争のため――普通ではない――理解出来ている事なのに、どうしてだろう?
 杏莉は道を歩き、考えながら――ふと、目線の先にある広場に設置されたモニターに意識が向けられた。
「……なんだろ、あれ。人があんなに集まって……テレビ放送?」
 杏莉は何故だか解らないが、妙な焦燥を感じた。
 気付かない内に小走りになって広場へと駆けつけた杏莉は、モニターへと視線を向けて、
「――え?」
 信じられないものを、見た。
『地球で生まれ育った、全ての人類に――報告させて頂きます』
 それは、演説のようなものだった。見た事もない黒服の――お世辞にも若いとは言えない男が、杖を両手に椅子に座り、何かを始めようとしている。
『私達はソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する、私設武装組織です』
「機動兵器……ガンダム? なにそれ、聞いた事――」
『私達、ソレスタルビーイングの活動目的は、この世界から戦争行為を根絶する事にあります。私達は、自らの利益の為に行動はしません。戦争根絶という大きな目的の為に、私達は立ち上がったのです』
「戦争の……根絶……」
『只今を持って、全ての人類に向けて宣言します。――領土、宗教、エネルギー、どのような理由があろうとも、私達は、全ての戦争行為に対して、武力による介入を開始します』
「な……ッ」
 壮絶、とでも言えばいいのだろうか。
 まさかこんな事を――
『戦争を幇助する国、組織、企業なども、我々の武力介入の対象となります』
 こんな、馬鹿げた――
『私達は、ソレスタルビーイング。この世から戦争を根絶する為に創設された、武装組織です。……繰り返します――』
「はは、あはは……」


 こんな馬鹿げた事を、このあたし以外に考える人間がいたなんて。


「有り得ない――ううん、そうじゃない……これは、機転だって……そういう事? こんな犯行声明でしかない、矛盾だらけの演説を、この今、放送するなんて――そうでしか、有り得ない……」
 杏莉は笑っていた。
 口元は歪み、瞳には涙が浮かんでいる。悲しみからくるものではない――こらえきれない『何か』が、彼女にそうさせていた。
ソレスタルビーイング――『天上人』、ね。……そうだね。確かに必要だよ、貴方達は――」
 今、この放送はどうやら全国ネットで放映されているようだ。
 ならば、恐らくほとんどの人間がこの演説を見ているだろう。何故そうする必要があったのか――そんなものは明白だ。そして今、自分がこの放送を目にした事も、全て意味がある。意味のない事なんて、この世界には存在しない。ソレスタルビーイングと呼ばれる彼らの存在、そして――
「こうしてられない、早く行かなきゃ……!」
 この日、杏莉・フレデリカの学生としての人生は、幕を閉じる事となる。
 ひとつの機転が全てを狂わせ、変えていく――これが、何もかもの始まりだった。


第一話・完
>>第二話へ続く





〜あとがきみたいなもの。〜
正直やっちまった感が強いわけだけども、我慢できなかったのでやっちゃう。
ぶっちゃけ原作無視……はしたくないので出来る限り忠実に、設定とかも読み返してストーリー構築はするつもりです。
ルイスや沙慈の性格からセリフとか考えるわけだけど、いざアニメでべらべら喋られたときに、「あれ?これぜんぜん違うじゃん!」ってなことにならないかどうか、実はそれだけが気がかりだったり……
とにかく主人公が女なのは俺の趣味なんで!
あれだ、最近小説書くと主人公女になっちゃうんよ。
何はともあれ、原作ファンに(今はファンが出来るほど進んでないからいいけど、てかむしろそれが狙いでもあるw)叩かれない程度に頑張りたいものです。
更新ペースは週に1回、アニメ放送終了後にてきとーに更新予定!
次回をお楽しみに!(お願いします!

つくーる。近況

ツクール2000やってますよ!
なかなか懲りませんね俺も。


しかしな……、データベースを作成するのが凄く手間です……。
ゲームの土台というべきものだからしっかり作っておかなければならないとはいえ、イベント構築が大好きな俺にとってこれは厳しい道のりだぜ……。
ゲームバランスとかシステムとか、かなり凝るつもりだからここはしっかり作っておきたい。
あ、あとオリジナル戦闘はあきらめた。どうせ途中で投げ出すのが目に見えている。


あー、やっぱ仲間がほしいね仲間が。
今んとことりあえずほしい人材は、

・戦闘アニメ作れる人
・武器や魔法・技などを作れる人
・キャラクターパラメーターの作成が出来る人

かなー。
ゲームバランスとかが下の2つは考えないといけないからそれも含め。
それが終われば普通にイベント作成に入れるしのぅ。

つくーる。

新しいやつが出るそうで。
なんで2000で頑張ってる時に出るかなwww
まあ、いいけどね。2000が手に馴染んでるし。

てなわけで現在の進行度。
1%(ぇ



やー、なかなか進まんねやっぱり。
作るだけだとしんどいぜ……。
クリエイターの凄さってのが目にしみる。

完成したら、フリーのボイス提供者探してボイス有にしたい。
んでプレイ動画をニコニコで晒し。
……そこまでいけるといいなあ。

つくーる

久しぶりに創作意欲がわいてきたのでRPGツクール2000で何か作ろうかなと。
いやしかし、新しく全て作り直すとなると莫大な時間と手間がいるんで、既存の作り上げたやつをリメイクっつーか、改良するカンジになると思う。

うーむ、久しぶりに自作戦闘でも作るかなあ。



しかしながら最近のブログ更新率の低さは異常w
ツクールの進行状況でも更新していくかね。

新パソコン

起動!!!
さくら、出ます!!!


ってなわけでパソコン買い換えました。
ちゃんと動くしネットもつながるし、とりあえず第一関門クリアってところ。


つーわけで、今からべにれーとカラオケオールしてきますねwww

ドラマCDとACE3

タイプムーンドラマCD「アーネンエルベの一日」のCD取り出せたので、PS2使って聴いた。
いや、やばい面白いねーw
聴きたい人いたら俺と直接会えれば貸すお。


さてACE3。
とりあえず現在15章で、ニルヴァーシュキングゲイナーはフル改造済み。
いまんとこニルヴァーシュメインのキングゲイナーフリーダムガンダムが相方。
厨房でさーせんw
しかし、ニルヴァーシュ……射撃がマルチロックで一気に敵殺せるのが爽快すぐる。
カットバックドロップターンよわすw
でも主題歌がいまいち盛り上がりに欠けるのでキングゲイナー使ったりも。
こっちの主題歌は熱すぎw
てかフルボイスがマジでやばいなあ……ルリ可愛いよルリ。当時はそこまでだったがw


あ、明日は水門行きたいけど、金ないので引きこもる予定。
水門>ゲマ大会でもいいけどねえ……今の俺の雑魚ワルクが水門いったところで邪魔でしかないだろうw