【妄想日記】第4回―3/30(木)
*重いのは仕様なので勘弁。イタいのもデフォなので勘弁して下さい^^
*パクりだとか言うツッコミは無しで^^
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3/30(木)
――PM.1:07――
桜はFF12をようやく全クリし、満足しながらリビングにてお茶を飲んでいた。
桜「それにしても、私が部屋にこもっている間に先輩お泊りにいっちゃって、最近会ってないなぁ……」
琥珀「あら桜ちゃん、もうHIKIKOMORIはやめですかー?」
桜「そのネタまだ引きずるんですか姉さん……」
ちなみに桜が琥珀さんを姉さんと呼んでいるが別に姉妹なワケではない(そりゃそうだ)。
そしてさらに言うとこの場に俺はいなかったりする。
琥珀「にしても、いぬさん遅いですねぇ。もう3日はいませんよー」
桜「そうですね……あー、暇だ鬱だ死にたい」
キャラが違うのは最早仕様だと思っておきましょう。
琥珀「暇ですねぇ。それじゃあ何かゲームでもやりましょう!」
桜「えーっ! 姉さんはゲーム事になると最恐だから……」
琥珀「だいじょうぶよ、桜ちゃん。やるのはコレだから」
そういって、琥珀さんは何やらカードの束を取り出した。
桜「こ、これは……!」
琥珀「ね?これなら桜ちゃんもできるでしょ?」
桜「はい。これなら負けません!」
何やら自信満々な桜。だが琥珀さんもそれを不敵な笑みで見つめている。
琥珀さんが手にしていたのは、
何を隠そうあの美少女トレーディングカードゲーム。
リーフ、ビジュアルアーツ、アリス。そしてタイプムーン、オーガストと言ったメーカーの参加するあのTCGであった。
ランサー「……なんだ、ありゃ?」
霊体化しているランサーが、こっそりとその様子を見ていた。
その隣にいるのは、アーチャー。さらに両脇にセイバー、キャスター。
後ろにはライダー、アサシンとなんとも豪華なサーヴァント勢ぞろいだ。
(バーサーカーはデカ過ぎるので入れない様子)
アーチャー「あれは、一種の娯楽のようなものだな。世間一般ではマニアックな物として扱われているが、その実は中々興味深い知略の競技、と呼べるだろう」
セイバー「アーチャー、貴方はなかなか詳しいのですね」
アーチャー「まぁな。…何、私とて無趣味なワケではないと言う事さ」
キャスター「知識の戦いと言う事ね。面白そうじゃない。是非観戦させて貰いましょう」
そういったワケわからん奴らに見守られ(?)ながら、桜と琥珀は準備完了、いざ対戦…といったところまできていた。
琥珀「桜ちゃん、手加減なしですよー」
桜「はい。私も本気でやりますから」
そうして、桜と琥珀のLyceeによる1対1のバトルが行われようとしていた…!
……。
……あれ?何この展開?
アサシン「気にしたら負けだ」
*というわけで、この先はリセのルール分からない人は読まないほうがいいかも?w
まずはデッキをシャッフルし、それを置いて互いに7枚ドロー。
そうして、ジャンケンによる先攻後攻が決定。
どうやら琥珀さんが先攻を得たようだ。
アーチャー「ふむ、先攻は琥珀が得たようだな」
セイバー「先攻…つまりは先手を取れるという訳ですか。これでコハクは優位に立てた、と」
アーチャー「いや、このゲーム確かに先攻が有利に変わりは無いが、そこまで変わるものでもない。中には後手を得たほうが有利な状況を得られる場合もある」
ランサー「ほお、そいつはいいな。ようは相手の手の内を先に見てから動けるのが後手って訳か」
セイバー「なるほど。中々奥が深いものですね」
アーチャー「…さて、始まるぞ」
サーヴァント達の視線(と言っても本人達は気付いていないが)を浴びながら、琥珀からゲームがスタートする。
琥珀「ではいきますよー!ドロー!」
琥珀はデッキからカードを1枚引いた。
現在、琥珀の手札は8枚。
ちなみに、琥珀は日属性デッキ。桜は花属性デッキである。
話の都合上(オイ)、どちらも単色使いのようだ。
琥珀「んでは『松原 葵』を中央AFに配置」
CH-0057 松原 葵 CHARACTER 日属性 EX1 コスト[日日]
●●−
−−−
3 1 0
[ダッシュ]
崩拳
このキャラが参加したバトルの結果、対戦キャラがダウンするとき、相手のデッキを1枚破棄する。
琥珀「ターン終了です」
琥珀はすみやかにターンを終了。
【琥珀の現状の場】
デッキ枚数:52
ハンド枚数:6
中央AF『松原 葵』ダッシュ 3/1/0
アーチャー「ふむ」
セイバー「アーチャー、今のはどういった意味があるのでしょう?」
アーチャーは、簡潔にLyceeのルールを説明する。
これも話の都合上(マテ)全員がある程度速攻で理解した。
アーチャー「つまり、アレは様子見だ。先手は先に動ける有利があるが、先程にランサーが言ったように、手の内を見られてから相手に動かれる恐れがある。それを警戒し、まずは必要最低限のアタッカーを配置して待っているのだろう」
ランサー「なるほどな。少しばかり甘く見ていたが、こんなゲームにも相手との読み合いが存在しているってことか」
サーヴァント達が見つめながら話している間に、桜のターンが回ってくる。
桜「行きます。ドロー」
そうして桜は少し考えたあと、
桜「では、手札から『高瀬 瑞希』を中央AFに配置」
CH-0036 高瀬 瑞希 CHARACTER 花属性 EX1 コスト[花花花花]
−●−
−●−
4 3 3
手料理[T花]
味方キャラ1体を未行動状態にする。
琥珀「むむ、おっきい」
ナニがおっきいわけじゃないですよ。
桜「さらに、右AFに『ルーシー・ミンシアード』を配置」
CH-0345 ルーシー・ミンシアード CHARACTER 花属性 EX2 コスト[花花花]
●−●
●−●
3 3 2
幸福の香り[T花]
自ターン中に使用する。
自分のゴミ箱のカード全てのEXを比較する。最もEXの高いカード1枚を自分のデッキの一番上に置く。
桜「これで、エンドです」
【桜の現状の場】
デッキ枚数:51
ハンド枚数:3
中央AF『高瀬 瑞希』4/3/3
右AF『ルーシー・ミンシアード』3/3/2
アーチャー「なるほど、固めてきたか」
セイバー「どういう事です?」
アーチャー「DP、つまり防御力の高いキャラを前に出すことで、相手はそれを倒しにくくなった、と言う事だ。さらにAP、攻撃力も高いから余計にタチが悪い」
ライダー「ようするに、アレを倒すにはその防御力…両方3ですから4以上のキャラクターをDFにおくか、それを除去するイベントやキャラを使うなどして守りに入らなければいけなくなった、と言う事ですね」
ランサー「うおっ!?い、いつの間に…」
ライダー「先程からいましたが。…ですが、さすがは桜。ちゃんと戦略を練れている」
アーチャー「そうだな。だが、相手は防御能力の高い日属性だ。そう簡単に行くとも思えない」
セイバー「ますます奥が深いようですね、この遊戯は。いや、もはや貴方が言ったようにこれは競技なのかもしれません」
何やらオーバーに観戦しながら解説をし出すアーチャー、そしてそれにつられ語りだすサーヴァントご一行。
大丈夫か、おまいら^^
琥珀「むむむ、では次は私のターンですね。どろー!」
大げさにカードを引く琥珀さん。
琥珀「それでは、まず『松原 葵』で攻撃しますー」
ぺち、とカードを横にする琥珀さん。
桜「あう、3点ダメージですね」
琥珀「はいー。それじゃあ左ADFに『アルルゥ』を配置します」
CH-0048 アルルゥ CHARACTER 日属性 EX1 コスト[日]
●−●
●−●
1 1 0
[エスケープ:[0]]
ヤーナマゥナ
このキャラが参加したバトルの結果、このキャラがダウンするとき、対戦キャラを破棄する。
CH-0191 コパンドン・ドット CHARACTER 日属性 EX2 コスト[日無]
●●●
●●●
1 2 1
お神籤攻撃 [無]
自分のデッキをシャッフルする。自分のデッキの一番上のカード1枚を公開する。そのカードのEXの値だけ、このキャラにAP+2する。そのカードを破棄する。(1ターンに1回まで使用可能)
琥珀「さらにさらに、右AFに『竜胆 沙耶』を配置です」
CH-0199 竜胆 沙耶 CHARACTER 日属性 EX2 コスト[日日日]
●●●
●−●
4 2 1
一閃牙[T日日無]
このキャラがAFに登場している間に使用する。
相手AFキャラ全てにDP−2する。
琥珀「エンドです」
【琥珀の現状の場】
デッキ枚数:50
ハンド枚数:1
中央AF『松原 葵』ダッシュ 3/1/0 *タップ状態
右AF『竜胆 沙耶』4/2/1
左DF『アルルゥ』1/1/0
中央DF『コパンドン・ドット』1/2/1
アーチャー「これまた、琥珀も上手いかわし方をしているな」
セイバー「? 私が見る限りでは、琥珀のDFのキャラクターはとても太刀打ちできるようなものではないのですが」
ライダー「いえ…特殊能力です。あの二人のキャラクター…『アルルゥ』と『コパンドン・ドット』。あれはどちらも相手と相打ちになるための特殊能力を秘めているようです」
ランサー「ほお。ってことは、コストが低い分琥珀の方がアドバンテージを得られている、ってことじゃないのか?」
アーチャー「鋭いなランサー。さすがは腐っても英霊と言ったところか」
ランサー「一言多いんだよ、てめぇは」
キャスター「琥珀、ね。彼女、どことなく私と近い雰囲気をもっているからまさかとは思ったけど…なかなかの知略派のようね」
アーチャー「……確かにそうかもしれないが、実際あの程度のプレイングは序の口だぞ」
セイバー「な…! あれがあの程度、だと言うのですか。ならばその先はいったい…」
アーチャー「まぁ見ていればいい。そうすれば自ずと分かるはずだ」
大げさすぎる反応を見せるサーヴァント達。
軽くヤバい?^^
桜「では私のターンですね。ドロー」
実際、この展開に桜は困るしかない様子。
桜(このままじゃ厳しいなぁ…。今アタッカーを減らすのは策じゃないし…でもこのままじゃ固まってしまうだけ…う〜ん)
琥珀「ニヤニヤ」
いや、声に出してニヤニヤせんでも。
桜(うん…やっぱりこうするしかない)
そうして、桜が決意を決める!
アーチャー「桜が動くぞ…!」
セイバー「あの状況を覆す手段がサクラに有るのですか…!?」
ランサー「へぇ、こりゃあ見ものだな」
そうして――
桜「私のカードは――」
――続く――
・次回予告
エトナ「割烹着の悪魔、まじかるアンバーに追い詰められ、絶対絶命の大ピンチな桜!!だがしかーし!!桜には超絶最強最悪最低な隠し切り札が存在していたりしなかったり?」
フロン「どっちなんですか?」
エトナ「ニヤニヤ止めない琥珀を前に、桜はついにその本性を現す……!!」
フロン「ところでラハールさんは出ないんですか?」
エトナ「ああ、その内起きるんじゃないの?シラネ」
フロン「えぇぇぇぇー……」
エトナ「っ次回!英雄王デュエルリセラーズGX第4話『その手が光る時』!俺のこの手が光って唸るッ!!」
フロン「おまえをたおせと、かがやきさけぶ〜」
ラハール「…Gガンかよ」
エトナ&フロン「「あ」」